内容説明
歯科臨床が外科的治療であることは、日常臨床上明らかである。本書はこの外科治療という基本的認識に戻って滅菌、消毒について考えるものである。かっては肝疾患にみられるウイルス性感染症、そして今、世紀の難病ともいわれる、免疫不全症候群AIDSの出現に際し,この滅菌、消毒の重要性を本書でもって強調したい。
目次
第1章 滅菌・消毒の意義と用語
第2章 消毒・滅菌の対象と消毒・滅菌剤
第3章 手指消毒と手洗いの実際
第4章 滅菌ゴム手袋の装用とその適応
第5章 煮沸消毒について
第6章 高圧蒸気滅菌と金属器具の消毒・滅菌
第7章 モーター用ならびにタービン用ハンドピース類の滅菌、消毒
第8章 エチレンオキサイドガスEOG滅菌法
第9章 印象採得に関連する消毒操作
第10章 紫外線殺菌について
第11章 院内感染について
第12章 歯科治療とHBV感染
第13章 AIDSウイルスの本体
第14章 AIDS感染症とその対策
第15 AIDSの予防にあたっての歯科臨床の措置
第16章 歯科附属病院における院内感染予防
第17章 「まとめ」としての「清浄・消毒・滅菌プラン一覧表」の作成