内容説明
無歯顎者の口腔に装着されている全部床義歯の多くが著しく不適切な床外形をしており、特に下顎義歯にこの傾向が著しい。正しい印象採得の技術は今世紀初頭から明らかにされているが、多くの全部床義歯補綴に関する成書にはきめ細かなフォローに至るまで明示されていない。本書は、解剖学およびそれに基づく印象技術はもちろん、従来の成書には見られなかった患者の心理状態や取り扱い方にまで及び、総義歯は患者と一体になって作り上げるものだという観点に立って書かれた印象採得のためのユニークな書である。
目次
第１章 印象採得の原理と目標
第２章 印象採得の原則
第３章 関連する解剖学
第４章 予備印象と個人トレーの製作
第５章 辺縁形成
材料と操作方法
第６章 下顎印象
第７章 上顎印象
第８章 下顎顎堤に高度の骨吸収のある患者の取り扱い
第９章 主模型の完成と口蓋後縁封鎖の形成
第１０章 辺縁封鎖の調整と改善
第１１章 機能的なリライン・リベース
