内容説明
1950年代の繁栄と平穏が一変、限りなく混迷を深めてゆく60年代。アメリカ小説界では、伝統的手法に取って代わるラディカルな文体実験が試みられた。ピンチョン、ヴォネガット、ブローティガンらの作品を取り上げ、彼らが切り開いた表現の可能性を明らかにする。
目次
アイリス・マードックとニュー・リアリズム
トーマス・ピンチョン―陰謀と偏執病
ドナルド・バーセルミの「断片の手法」
「バーンハウス」と「モンキーハウス」のあいだ―カート・ヴォネガットとSF
『スローターハウス5』―戦争体験が結晶する時
フィリップ・ロス―新バビロンでのユダヤ性
Marry Meは果たしてロマンスか
『アメリカの鱒釣り』―失われたアメリカン・パストラル
『西瓜糖にて』―カウンター・カルチャーの中のコミューン
The Switched Photograph of the Bride:From ‘Evangeline’ to Absalom,Absalom!
トルーマン・カポーティの「銀の瓶」におけるハムラビ
Where Does the Angel Look?
著者等紹介
前田圓[マエダマドカ]
1928年、熊本市生まれ。海軍兵学校、旧制福岡高等学校を経て、1953年、九州大学文学部卒業。1957‐58年、フルブライト留学生として、コロンビア大学大学院に留学。福岡県立筑紫丘高等学校、修猷館高等学校教諭、九州産業大学国際文化学部教授、1998年退職。専攻は現代アメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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