内容説明
出島と唐人屋敷が築かれた開港地、長崎。一八八六(明治十九)年、長崎に上陸した清国艦隊の水兵と日本の警察官が衝突。市民を含め、八十名の死傷者を出す。孫文、黄興、柏文蔚、李烈鈞、さらに蒋介石などの中国革命派が次々に訪れた長崎。日本人の教養を支えていた中国。その混乱を、日本人はどう捉えたのか。日本人の中国観は、どう変わったのか。近代中国を長崎は、どう迎えたのか。
目次
長崎から上海へ、高杉晋作たちが見た中国
北洋艦隊水兵と長崎警察官の殺伐たる争闘
金玉均の日本経験
長崎「東洋日の出新聞」にみる日露戦争
長崎に亡命した柏文蔚
中国革命派の亡命窓口としての長崎
補 王直問題にふれて
著者等紹介
横山宏章[ヨコヤマヒロアキ]
1944年、山口県下関市生まれ。一橋大学法学部卒業。法学博士。中国政治外交史専攻。明治学院大学法学部教授、県立長崎シーボルト大学国際情報学部教授を経て、北九州市立大学大学院社会システム研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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