内容説明
台湾考古。民族学の基礎を築き、東シナ海をめぐる総合的先史学の構築を試みた國分直一。自伝的エッセイとインタビューから見えてくる、その人柄と学問世界。
目次
1 閉塞の時代を超えて―学問的自伝(幼年時代;郷愁記;離愁;棉の木のある学校;山日記(國分一子筆) ほか)
2 学問への思い―とっておきの話(異文化にふれる―少年時代のことなど;棉の木のある学校―京都を経て再び台湾へ;鹿野忠雄―ボルネオに消えたエスノグラファー;台湾研究者の群像;『台湾高砂族系統所属の研究』のころ ほか)
著者等紹介
安渓遊地[アンケイユウジ]
1951年生まれ。京都大学理学博士。人と自然の人類学専攻。1974年から妻・貴子と西表島の人と自然を研究。1982年、近所に転居したことから國分先生との交流が始まる。山口県立大学国際文化学部教授。フィールドは西表島を始めとする琉球弧の島々と熱帯アフリカ
平川敬治[ヒラカワケイジ]
1955年生まれ。九州大学大学教育研究センター講師などを歴任。民族学、考古学、地理学を専攻し、民族考古学、比較文化史に興味を抱く。1990年以降はイスラエル・ガリラヤ湖畔にて発掘調査に従事。國分先生の「現代に生きる鹿野忠雄ですね」という言葉に励まされ、今日に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。