内容説明
九州諸藩における被差別部落/周縁民衆の具体的様相を明らかにし、併せて藩域を越えて放浪・漂泊する下層の民の動向を探った、九州の差別史研究の達成。
目次
総説 九州被差別部落の地域的様相
第1編 中世末・近世初期の被差別民衆(筑前における被差別民衆;南九州の慶賀とその周辺;前近代社会における「触穢」について ほか)
第2編 被差別部落の展開(延岡藩の被差別部落;高鍋藩の被差別部落;飫肥藩の被差別部落―明治二年の窃盗事件を中心に ほか)
第3編 被差別部落と周縁民衆の生活(近世における民衆の放浪;盲僧と被差別民衆;鹿児島藩における島差別と部落差別)
著者等紹介
松下志朗[マツシタシロウ]
1933年鹿児島県に生まれる。1958年鹿児島大学文理学部卒業。県立高等学校教諭を経て1967年九州大学大学院文学研究科中退。福岡大学人文学部助教授を経て1971年九州大学経済学部助教授。1986年九州大学経済学部教授。1996年福岡大学商学部教授。2003年同退職
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