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内容説明
水前寺清子(本名・林田民子)は、昭和二十年十月九日、熊本市に生まれた。日本が現在の「世界第二の経済大国」となる分岐点、昭和三十九年に「涙を抱いた渡り鳥」で歌手デビュー、三十八年間の芸能人生で多くの節目を迎え、泣き、笑い、苦悩し、明日という日を信じ、友人、恩師、後援会に励まされてきた。その彼女が平成十二年五月に長年の「夢」であった、老人施設「ケアハウス水清庵」を故郷・熊本に完成させた。「夢を見つづけることが生きること」という水前寺。その「夢・人生」は、多くの応援歌に満ちている。
目次
夢を託す「ケアハウス水清庵」
熊本での幼年時代
上京、そして大きな転機
プロへの遠く困難な道のり
「応援歌時代」の到来
夢を見つづけることが生きること
著者等紹介
山口敬司[ヤマグチケイジ]
1952年、福岡県北九州市門司区生まれ。明治大学卒業後、1976年スポーツニッポン新聞西部本社入社。校閲、整理部を経て、報道部へ。現在、文化・芸能・レジャー担当
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感想・レビュー
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茶幸才斎
4
生来のものか、過去の経験からか、夢は努力すればいつかは叶うという考えが、私は気恥ずかしくて苦手である。だから逆に、それを地でいく人生を歩み、常に明るく颯爽と振る舞う彼女の姿を、うらやましく感じる。歌が上手いと地元で評判の少女が、小学6年のとき家族で夜逃げ同然で上京し、貧しい中で父の強い想いに後押しされ、努力と失意を重ねた末に華々しいデビューを飾り、代表曲「三百六十五歩のマーチ」を得て、彼女は今も歌声と人柄で人々を魅了する。歌はいい。世界が出口の見えない逼塞感に打ち沈む現状にあって、歌はひとつの希望である。2021/01/24