内容説明
より高く、より遠く―“鳥人間”の夢を設計した教授が残した開発と挑戦の滑空ドキュメント。佐藤・前田1号プライマリーに始まり、九帝7型ソアラー、佐藤TC型、SM式206型ソアラーなど、前田建一をパートナーに次々と国産機を製作。優れた設計により日本の滑空界をリードしつづけた著者が遺したノートを編集・補訂。その黎明期から戦前・戦中の急速な発展と中断、諸外国との交流、戦後の復興に至るまでを記録し、“グライダーを作って飛んだ”時代の冒険者たちの息吹を伝える。
目次
第1章 草分け時代
第2章 初期の世界滑空界
第3章 ソアリングを目指して
第4章 ヒルト日本に来る
第5章 滑空活動の普及
第6章 学校の滑空訓練
第7章 国の統制の下で
第8章 戦時体制とグライダー
第9章 戦後の復興
第10章 昭和後期のグライダー
終章 平成の時代に―編者補足