内容説明
新しい「われわれ」をいかに作り出すか。自分がなければ他者に出会えない―子ども・女性、差別、日米関係、そして戦後論。思想の最前線に“一歩踏み出した”加藤典洋が、最良の「他者」を得て、自己のモチーフを存分に展開した白熱の対話集。
目次
1 歴史的な滑降(戦後と女性―その崩壊と創造(上野千鶴子;加藤典洋)
アメリカが見えない(青木保;加藤典洋)
過渡期の日米関係新たな時代への自問(田中直毅;松浦晃一郎;加藤典洋)
差別をめぐって(竹田青嗣;加藤典洋)
幽霊の生き方―逃走から過ぎ越しへ(中沢新一;加藤典洋))
2 敗戦と戦後の間(三百万の死者から二千万の死者へ―戦後に死者を弔うしかた(赤坂憲雄;加藤典洋)
「おタク」から「よい子」へ(芦沢俊介;加藤典洋)
世界戦争のトラウマと「日本人」(西谷修;加藤典洋)
戦後を超える思考(吉本隆明;加藤典洋)
敗戦後論とアイデンティティ(姜尚中;加藤典洋))