内容説明
本書は、BSEを中心にプリオン病についての現在の知見を専門家以外の多くの人達になるべく分かりやすく紹介することを目的にまとめた。本改訂版では、この5年あまりの間に得られてきた新しい知見をなるべくつけ加えるようにするとともに、古い情報でもこれまでの研究の経緯を理解するのに重要と思われるものはそのまま残すこととした。また、畜産や公衆衛生の現場にたずさわる人々に役立つように、新しい資料の追加も行った。
目次
1 プリオン病の研究の歴史(ヒツジの病気から生まれたスローウイルス感染の概念;ヒツジの病気からヒトの神経病へ ほか)
2 プリオンの性状(プリオン遺伝子;プリオン蛋白の性状 ほか)
3 ヒトのプリオン病(クールー;クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD) ほか)
4 動物のプリオン病(スクレイピー;伝達性ミンク脳症(TME) ほか)
5 牛海綿状脳症と現代社会(BSE発生の背景;マスコミと法律に無視された学術名 ほか)
著者等紹介
山内一也[ヤマノウチカズヤ]
(財)日本生物科学研究所主任研究員・理事。国際獣疫事務局(OIE)学術顧問。東京大学名誉教授
小野寺節[オノデラタカシ]
東京大学大学院農学生命科学研究科教授。EU科学委員会委員
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