内容説明
戦時中「少国民」として軍国教育を受け、戦後、価値観の大変革で何も信じられなくなった「万年反抗期」のふたりが、どのように平和を愛する者に変わっていったか。人生を振り返りながら、未来へのメッセージを語る。
目次
第1章 深田未来生のあゆみ(生まれるまで;日本への帰国 ほか)
第2章 木村利人のあゆみ(誕生まで;開戦と戦時下の家庭の暮らし ほか)
第3章 対談(僕たちは軍国少年だった;エキュメニカル運動と日本の教会の諸課題 ほか)
第4章 うまく生きるより、良く生きる(戦争責任ということ;心を砕く人々が作り出す社会)
第5章 「新憲法」の希望と光の中を生きる(天皇神話の崩壊;「新憲法と戦争の放棄」は希望の光 ほか)
著者等紹介
深田未来生[フカダミキオ]
1933年アメリカ・カリフォルニア州で生まれる。4歳で帰国後、自由学園幼児生活団に入学し同校で高校1年まで学ぶ。その後、単身渡米し高校を卒業。1955年ベーカー大学在学中に召集令状を受け陸軍に入隊。訓練後、通訳として日本に勤務。除隊後、ボストン大学神学部(神学、社会倫理)クレアアモント神学大学院(実践神学)に学ぶ。1960年アメリカ合同メソジスト教会宣教師として夫婦で来日。西陣労働センター(現在、京都市民福祉センター)館長を勤め、同志社神学部の教育に携わる。同志社大学名誉教授。(牧会学博士)
木村利人[キムラリヒト]
1934年東京で生まれる。早稲田大学第一法学部卒、同大学院法学研究科博士課程修了後、チュラロンコン大学(タイ)、サイゴン大学(ベトナム)、ジュネーブ大学(スイス)などで教鞭をとり、世界教会協議会(WCC)エキュメニカル研究所副所長、ハーバード大学客員研究員、ジョージタウン大学ケネディ倫理研究所アジア研究部長、早稲田大学人間科学部教授、恵泉女学園大学学長などで研究・教育に携わる。日本生命倫理学会会長、厚生省厚生科学審議会委員、東京都病産院倫理委員会委員長などを歴任。早稲田大学名誉教授。(博士・人間科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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