感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
更紗蝦
7
神学論的な本かと思いきや、日本の民族性についての考察が面白く、環境問題や原発問題にも言及されていました。日本でキリスト教が定着しない理由の一つとして「日本の社会システムはそれ自体が宗教的性質を持っている」と説明されているのには、すごく納得しました。「何らかの社会的役割を期待され要求されているとき、それを行わないこと、拒否すること、合一化しないことは、社会システムそのものに対する敵対行為であり破壊行為となる。」(12pより) 日本の「空気読み文化」「同調圧力」の本質はここにあると感じました。2014/06/14