内容説明
神学者として、牧会者としての気鋭マクグラスが示すドイツ啓蒙主義の思想史的ストーリー!ドイツの啓蒙主義が提起した「歴史のイエス」と「信仰のキリスト」との相克をめぐる問題を軸として展開する、近・現代ドイツにおけるキリスト論についての叙述。
目次
第1章 啓蒙主義―新しいキリスト論の様式
第2章 F.D.E.シュライエルマッハー
第3章 ヘーゲル学派―シュトラウスからフォイエルバッハまで
第4章 自由主義的キリスト像―リッチュルからハルナックまで
第5章 自由主義的キリスト論の崩壊―ヴァイスからトレルチまで
第6章 弁証法的キリスト論―バルトとブルンナー
第7章 歴史からの撤退―ブルトマンとティリッヒ
第8章 歴史への回帰―エーベリングからパネンベルクまで
第9章 啓蒙主義の終焉―モルトマンとユンゲル
著者等紹介
マクグラス,アリスター・E.[マクグラス,アリスターE.][McGrath,Alister Edgar]
1953年ベルファスト生まれ。一時期マルクス主義に傾倒する無神論者でもあったが、大学時代にキリスト教への回心を経験。オックスフォード大学で化学と生物学を学び、1977年、分子生物学で博士号を取得。その後ケンブリッジ大学で神学を学び、2001年オックスフォード大学より神学博士号を贈られる。聖職者としての奉仕、オックスフォード大学ウィクリフ・ホール講師、オックスフォード大学教授等を経て、現在、ロンドン大学キングス・カレッジ教授(2008年‐)
柳田洋夫[ヤナギダヒロオ]
1967年秋田県生まれ。東京大学文学部倫理学科卒、東京大学大学院人文科学研究科(倫理学)修士課程修了、同博士課程中退。東京神学大学大学院博士課程前期修了。聖学院大学大学院アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科博士後期課程修了、博士(学術)。現在、聖学院大学人文学部副チャプレン、日本文化学科助教、日本基督教団聖学院教会協力牧師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ころりん