内容説明
教会は「世の出来事(歴史)の中にある神の民」(カール・バルト)である。エキュメニカル運動100年、そして戦後65年を、教会はどのように歩んできたのか。その歴史の記憶(記録)と反省が、これからの教会のあり方を考えるためにも、必要なことではないか。キリスト論の現代的展開としての教会論に関する問題提起の書。
目次
序 人間ノ混乱ト神ノ摂理
1 歴史に学び、歴史をつくる―教会論をめぐって(世のための教会は信徒の教会である;戦後教会史における井上良雄―ブルームハルト=バルト=ボンヘッファーの線で ほか)
2 今日に語る聖書(「断片」を生きる;和解と平和 ほか)
3 本の世界(隅谷三喜男著『日本の信徒の「神学」』;石浜みかる著『変わっていくこの国で』 ほか)
むすび スペイン・キリスト教歴史の旅
著者等紹介
森野善右衛門[モリノゼンエモン]
1928年、広島市に生まれる。1945年、旧制高崎中学校卒業。1948年、旧制松本高校理科甲類卒業。1953年、広島文理科大学物理学科卒業。1957年、東京神学大学大学院修士課程修了(ボンヘッファーの神学)。日本基督教団信濃町教会、同若草教会牧師を経て、1966‐96年、東北学院大学キリスト教学科教員(実践神学)。1971‐72年、カナダ・トロントに留学(エキュメニズムと第三世界のキリスト教)。現在、日本基督教団関東教区巡回教師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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