内容説明
ブッシュはアメリカ史上、もっともあからさまにキリスト教を語る大統領である。彼の「神学」とはいったい何か、そしてアメリカ政界に力を得たネオコンや宗教右派は何を目的としているのか―。
目次
第1章 ブッシュのキリスト教と宗教右派
第2章 キリスト教帝国アメリカの誕生
第3章 アメリカの「戦争の神学」と悪の枢軸
第4章 宗教から読むイスラエルとイラク戦争
第5章 ブッシュと黙示録的神学
第6章 大統領選挙とアメリカのグローバル戦略
著者等紹介
栗林輝夫[クリバヤシテルオ]
1948年、東京生まれ。国際基督教大学卒業。東京神学大学大学院修士課程修了。その後、ニューヨーク・ユニオン神学校、ジュネーブ大学、ハンブルグ大学、クエルネヴァカ国際資料研究所に留学。哲学博士(Ph.D.)。関西学院大学法学部教員
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感想・レビュー
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Haruka Fukuhara
1
キリスト教福音派、キリスト教原理主義などのキリスト教右派について。アメリカはヨーロッパと比べても宗教色の強い国だと明示されていて、あまり明確に意識していなかったので驚いた。アメリカの中東への介入を宗教戦争と見る見方には批判が強いけれど、こういう実態を見るとエスタブリッシュメントの世界はともかく、庶民レベルでは宗教がかなり大きな要素となっているのではないかと思った。イラク戦争以後も情勢がどんどん変化しているけれど、アメリカ社会のその後を著者はどう見ているのだろう。2017/02/16
zensenzensen
1
図書館にて、こんな毒々しい色の本はなかなか無いと思いついついww ブッシュ子のキリスト教やら、宗教右派の事情やら、ある意味歯車がかみ合って動いていた頃のアメリカを批判的に描かれています。2012/07/26