内容説明
山を愛した著者の、本書の主人公である医師・伊藤邦幸氏との出会い、そして伊藤氏の妻聡美さんの滑落死、友人たちの死。何も言わず、空を隠すように枝を広げているブナの木を通して考える生と死。著者と主人公に関わる様々な人々の声。証し。ヒマラヤの国ネパールでの―医療の原点を探った主人公の生涯を辿る一冊。
目次
第1日
よき訓練の機会
白い山あるいは伊藤聡美さんへの手紙
ヒラリー夫人逝く
伊藤聡美富士山遭難経過報告
キンヤンキッシュ1965(抜粋)
登山隊リポート 隊員の性格と行動パターンの観察
一里塚(『ネパール管見』より)
アンナプルナの氷河
斎先生とシュヴァイツァーと〔ほか〕