感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akihiro Nishio
18
兼務先に落ちていた本。臨床研修制度が始まり、矯正医官が急減、その後医師不足からモラルが低下して、兼業規定を追加、フレックスタイム制を導入して、やや持ち直した歴史が綴られている。矯正医官の給与制度を見直す必要が論じられるも、法務省矯正局にそのようなノウハウが全くないことから断念というくだりや、矯正医官の給与の低さを補っていた初任給調整手当が、年を経るごとに減っていくという仕組みであったことなど、グダグダな内情を、飾らない文体で描いているのが良かった。矯正の世界にはこういう素朴なところがあるな。2019/08/01
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