内容説明
教育課程行政の裁量とかかわって、自律的な学校経営が制度的には可能となった。そのなかで、各学校が従来からの画一的・硬直的な教育課程経営を乗り越え、どのように特色ある弾力的なカリキュラムマネジメントを実践し、実際に学校を改善する礎を築きつつあるのか―実証的に解明する。
目次
1部 教育課程行政の規制緩和への取り組み(「裁量」の実態調査の方法;都道府県教育委員会による教育課程指導行政のパターン;各教育委員会による「教育課程の基準」等の作成過程 ほか)
2部 カリキュラムマネジメントを規定する構成要因の解明(今なぜ、カリキュラムマネジメントなのか―その基本的視点と調査の枠組み;教育課程編成における義務制学校の対応の変化;カリキュラムマネジメントの定着化の実態―義務制と高校との比較・分析 ほか)
3部 カリキュラムマネジメントの事例分析(ケース分析のための基本的視座;水俣市立袋小学校―水俣学習のカリキュラムマネジメント;福岡市立百道小学校―教職員のモラールを基盤にしたカリキュラムマネジメント ほか)
研究の全体成果と今後の研究的・実践的な課題
著者等紹介
中留武昭[ナカドメタケアキ]
現在、西南女学院大学教授、九州大学名誉教授/教育学博士。日本教育経営学会元会長、日本カリキュラム学会理事、日本教育制度学会理事、九州教育経営学会会長等。日本教育行政学会功労賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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