内容説明
昭和29年に文部省に入省して以来、34年余ににわたる役人生活は、私にとって、数多くの貴重な体験をもたらしてくれましたが、なかでも、いろいな方々との出会いは得がたいものがありました。今回、長年の文部省勤めを退くに当たり、行政官時代につながりを持つことのできた方々との対談集を計画してみました。本書には、18人の方々にご登場いただき、文教に関する種々の問題について語り合うことができました。
目次
山下泰裕―柔道の道を歩んで
檀ふみ―成熟社会への条件
森亘―21世紀日本の高等教育と学生像
二子山勝治―相撲道の技と心
石川忠雄―生涯学習社会のなかの学校
衣笠祥雄―野球人生の光と影
高橋良平―人のエネルギー・社会のエネルギー
古橋広之進―“とびうお”時代の鍛練法
千宗室―形と心―日本の伝統的精神文化
橋本聖子―カルガリーからソウルへ
長田庄一―国際化時代を迎えた日本の教育
栗原一登・栗原小巻―演劇を通してみる日本のこころ
大沼淳―富に処する教育を探る
剣木亨弘・加藤剣正―対局の静と動
福井謙一―科学のこころと教育のこころ
三浦朱門―役所から覗いた日本の文化・世界の文化