内容説明
本書は、沖縄の祖先崇拝と沖縄的な自己アイデンティティの形成をめぐる問題を、1980年代に研究のピークを迎え、著者自身も沖縄に関する最初の研究テーマとして取り組んだ門中化現象や祖先のシジタダシ(筋正し)に関する研究成果を念頭において、その歴史的淵源、およびそれが沖縄の人々の自己認識の在り方に与える影響を明らかにしようとしたものである。
目次
序章 問題の所在―「沖縄人」であるということ
第1章 士族文化の成立
第2章 士族文化の拡散
第3章 「物語祖型」の成立
第4章 沖縄的自己アイデンティティの成立
終章 祖先崇拝と沖縄的自己アイデンティティ
著者等紹介
安達義弘[アダチヨシヒロ]
1953年生まれ。1985年九州大学大学院文学研究科、宗教社会学専攻博士課程単位取得。1998年博士(文学)学位取得(九州大学)。現在、福岡国際大学教授
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