内容説明
本書は、「国際会計」という会計の一領域に関する著書ではなく、「会計の国際化」という主題を通じて会計理論の根本的な在り様を追求することを意図した理論的探究の書である。企業会計を国際的な視野から捉えようとする視点と、企業会計を理論・制度・実務という三つの要因の立体的な組合せ構造として捉えようとする視点から編まれている。
目次
第1部 わが国における会計の動向(会計研究の動向―結合企業の統治構造と連結優位の会計制度;会計制度における諸問題 ほか)
第2部 アメリカにおける会計の動向(会計研究の動向;会計制度における諸問題―経済的影響パラダイムにみる会計原則と会社法の交錯 ほか)
第3部 ドイツにおける会計の動向(会計研究の動向―ドイツにおける「正規の簿記の諸原則論」の展開方向(導出方法を中心として)
会計制度における諸問題―秘密積立金と選択権 ほか)
第4部 イギリスにおける会計の動向(会計研究の動向―英国会計制度の認識像を巡る若干の問題;会計制度における諸問題―現代イギリスにおける会計の「私的統制」と「会計政治化」 ほか)
第5部 国際会計の動向(会計研究の動向―定性的研究から定量的研究へ;国際会計研究と比較会計制度論 ほか)