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内容説明
本書は、東アジア地域の文化的基盤を明らかにし、その基盤のうえに各地域・国家の社会・文化がそれぞれの特色を形成していく過程と、そうした歴史的条件に規定されて、また世界システムのなかで、東アジア諸地域・国家の近代化と現代にどのような課題をもたらすことになったかを検討しようとするものである。
目次
第1部 東アジアの基層文化(日本列島の風習的抜歯―東アジアの視点から;西周初期燕国の形成;東アジアにおける虚構文学の誕生と受容;東アジアの龍蛇伝承)
第2部 社会文化の日本的展開(近世儒仏論争の一局面―『闢異』批判;夏目漱石の「仕方がない」態度―「現代日本の開化」と「草枕」;小津映画のなかの「家族」)
第3部 世界システムと東アジアの近・現代(中国近代化の世界史的位置―前近代社会の構造と近代的統合形態;東アジアと国際人権論争―対立から協調への転換点を探る;香港返還問題の実質)