内容説明
かつての外科学教授はいま、モーツァルトをこよなく愛し、人間科学への道を行脚して感性を説く。
目次
人間の科学(人間科学序説―感性と知性;人間科学基金設立に際して;21世紀とプラグマティズム;科学の効用と誤用 ほか)
医の倫理(人間学からみた臓器移植;我繃帯し神癒し給う;接遇の心;東洋医学の考え方に思う ほか)
美と苦悩(美と苦悩―心の成熟とその人間科学的考察;キリスト―浅野順一先生の思い出;ニーチェ―その悲劇的精神;葉隠私観;人の生きざま―花道で死のうと思うな;義命の存するところ―終戦記念日に思う)
先達・師友に学ぶ(明治時代に学ぶ;好生館の歴史に学ぶ;畏敬すべき先達 ほか)
稽古とは(稽古とは―辞書の有難さに思う;モーツァルトに潜在美を思う;けたはずれの人生 ほか)
おもいで(器は晩成がよし;老婆心録―その継承;終戦異聞―九大銃器庫事件始末記;九大記念庭園、神の手、庭師の思い出)