出版社内容情報
「キネマ旬報」100th ANNIVERSARY BOOK。これまで発売した2700号余りの「キネマ旬報」の中から、後世に残すべきインタビューや記事などを編集部がセレクト、今ではなかなか読むことができない貴重な記事を再録。新規に、歴代編集長や関係者インタビューなども掲載。映画とともに歩んだ100年を振り返るとともに、映画業界の貴重な資料としても意義あるムックとなっています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
33
「キネマ旬報」の百年を振り返るMOOK。映画好きの学生が、たった4ページから始めた雑誌だったとは知らなかった。関東大震災、太平洋戦争と激動の波を乗り越え、あるいは廃刊、休刊からの復刊を経ての現在があると知ると、なかなかに感慨深い(歴代の編集長のインタビューを読むと、さらに感慨深くなる)。「キネマ旬報アーカイブ」として、過去の記事の再録がたくさんあって、これが実に読み応えがある。1968年の松本清張と橋本忍の対談から『砂の器』映画化が本格的に動き始めたとか、(つづく)2024/07/29
nonpono
29
映画が好き。わたしは「キネマ旬報」の熱心な読者ではない。若いわたしには高嶺の花だった。100年か。最近、淀川長治の映画の紹介の動画を毎日、見る機会に恵まれたが、博識でわかりやすく、ユーモアがあり、つい見たくなった。むかしの素晴らしい映画、見てないのが多いし、見れないものも年々、増えていく。よくこの場面はあの映画のオマージュとかパロディとか言われるが、ネタ元がわからなきゃ笑えないし。本書は有名な監督や俳優のインタビューやキネマ旬報の表紙が見れて眼福。読者ページから評論家への道なんて夢がありました。2024/09/13
O-chami
5
1919年創刊から戦時中の廃刊時や出版不況期の休刊を除き100年の歴史を振返る。貴重な記事や対談、和田誠·小林信彦·手塚治虫·安西水丸等の連載物の復刻、寄稿文の数々も趣き深い。巻頭カラー圧巻の「表紙で振返る100年」&巻末の協賛一口広告が連なる大量頁に“映画文化を護って来た方々の矜持”が見て取れます。文化を形造り維持するにはメディチ家のようなパトロンの存在が不可欠。BGMはサウンド·オブ·ミュージックから “マイ·フェイバリット·シィング”~卒業から “スカボロ·フェア”~Wの悲劇より “Woman”🎶2024/09/05
キノコン
2
100年!豪華すぎるラインナップに何日かけたら読み終わるんだ!とクラクラする。古い古い記事なども読めてとても良かったです。何度も楽しめる読み応えしかない一冊だ。2024/10/22
コマンドー者
2
キネマ旬報100周年の記念ムック。過去の本誌に掲載された記事を抜粋して再録構成。記事としては70年代から90年代前半の時期が殆どを占めている。まあ、正直キネマ旬報の熱心な読者ではないので、購入したことはなく図書館でごくたまに借りて読む程度だが、こうして昔の記事を閲覧できるのは興味深い。2024/09/14
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