キネマ旬報ムック
映像の原則 - ビギナーからプロまでのコンテ主義 (改訂版)

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  • サイズ A5判/ページ数 335p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784873767369
  • NDC分類 778.4
  • Cコード C9474

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bura

51
「鉄腕アトム」「機動戦士ガンダム」の富野由悠季監督がアニメ演出について、基礎知識から応用まで12章に分けて書いた技術書。絵コンテを中心に映像演出についてとても丁寧に書かれている。実写演出を目指す人にも勉強になると思う。専門学校のテクストレベルの内容でややレベルが高いが、アニメや映像好きならかなり楽しめる。 長年、一線で活躍してきた名監督。さすがの一冊でした。2022/02/20

姉勤

28
その肩書きは本人の不本意としても、「ガンダムの富野」で括られる著者の、稼業である数十年のアニメーション監督によって培われた、広範囲に応用が利く”映像論”。素人でも分かる様な力学的,生理的表現作法があると思えば、「これが理解出来ない人は向いてないので、この世界を諦めなさい」との”優しい言葉”も。人間には得手不得手があり、不得手に准じて生きる事は、成長の糧にはならず、歪むだけと感じる事もしばしば。「才能が無いからロボットアニメしか出来なかった」謙遜とコンプレックスが育てたアニマ(生命力)今期の新作にも感じる。2014/10/29

k5

20
絵が動く、ということに徹底的に心砕いた解説書で、とてもエキサイティングでした。ヴィジュアル的なことは、この前に読んだ『映画表現の教科書』とも共通点が多いですが、こちらは演出家の手によるものだけあって、動きや速度に関する記述にうなります。とくに第五章の半ばにある、主観のカメラ、客観のカメラの劇的構成の話が印象に残りました。映像を見ながらいろいろ考えてみたいと思います。2020/01/04

富士さん

8
再読。命題の集積のような本書は、驚くほど検証に耐えません。最終的にどう見えるかは演出家ではなく視聴者が決めることです。具体的な例がないと賛成も反対も出来ません。演出というものは帰納的なものだと思うのですが、その視点は希薄なようです。反面、演繹的だと開き直るつもりもないようです。ここに書かれているのは富野由悠季の原則であって、映像の原則ではありません。でも、それを解き明かすのは演出家の仕事ではないでしょう。本書で示された演出上の命題ひとつひとつを検証していく作業が、本書の後に残されています。2014/03/27

まめタンク

7
2020年110冊目。すげぇ!の一言です。80年代〜90年代後半のアニメ最高。2000年代後半からのアニメはつまらないと感じている方は、まさにここに答えがあります。最近のアニメは12話(1クール)構成でかつ1シーズンに数十作品が放送されますが、富野監督の一番作品にとって大切なのはストーリーでありお話であるという言葉は、まさに最近のアニメには痛烈でしょう。女の子のパンツが見えないラインを競うとか、女の子のこんな顔が好きなんでしょ?という争いがいかに陳腐か。画質で劣るガンダム初期が未だに名作な理由が分かります2020/03/08

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