感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
122
ルーカスの伝記や『スター・ウォーズ』誕生までのプロセスを描いた本は珍しくないが、コミック版は初めて。書籍より情報量は少ないが、わかりやすい絵でエッセンスを理解したい読者には最適。極度に対人関係の苦手な田舎者の青年が、自分の作りたい映画を撮るためなら別人のように映画会社と激しくやり合う姿がたまらなく面白い。たいていの人なら放り出すところを絶対に諦めず、何度倒れて入院しても意志を貫き通す頑固さは、好きを仕事にするためなら苦労を厭わないオタクのプライドを感じた。ぜひ初期三部作が完成するまでの続編を読んでみたい。2024/07/07
absinthe
112
これは面白い!あのスターウォーズが完成するまでの苦難の道が描かれる。周囲の無理解と反発はすさまじいものがあったようだ。しかもスターウォーズの一作目は低予算映画。(日本の基準なら大作だが、当時のアメリカでは低予算の類。)。映画には大勢の協力がいる。そのために先立つものは金だ。並行して進められる、数多くのプロジェクトをまとめ上げる力量も必要だった。そのルーカスが外見は気の弱そうな青年だったこともまた凄い。2024/10/28
keroppi
78
映画「スター・ウォーズ」がどのように出来上がったのか、どんな苦難があったのかを、実に生き生きと伝えてくれるグラフィックノベル。こんなに面白いと思わなかった。映画づくりは、その経緯こそが映画であるようだ。ジョージ・ルーカスの苦労、悩みが痛いくらい伝わってくる。ルーカスを取り巻く映画作家たちとの交流も楽しくなる。ルノー・ロッシュの絵は、人物の特徴をとらえ、魅力的に描いている。「スター・ウォーズ」に感動した人なら絶対読むべき一冊。2024/07/05
bura
73
ジョージ・ルーカスがいかにして「スター・ウォーズ」を作り上げたか、というグラフィックノベル。夢見がちで反抗的だった幼年期、青年期、そして映画に目覚め「フラッシュ・ゴードン」の様な観るものをワクワクさせる娯楽映画を創る事を目指すジョージ。しかし理解の無いフォックス社、意味不明の脚本、殆ど無名の役者たち、様々なトラブル、酷い体調不良…彼は人生の全てを賭けて映画の完成に向かって行く。そして空前の大ヒット!一気に200ページを読み上げた。絶対、お勧めの一冊。「May the Force be with you!」2024/10/01
猿吉君
56
ファンなら必読の漫画、ルーカスの苦悩ぶりが凄まじくて可哀想になります。①予算が無い、映画会社からの評価は最低、特殊効果は新しい事ばかり、いやまあよく完成しましたねえ。②当時の奥様がいなければ頓挫した可能性大、よくぞ支えてくれました。③ハンソロとレイアのいけない恋もちゃんと書かれます。④ロボット2名の仲の悪さ、意外でした。⑤最初のプロットからどんどん話が変わっていく過程が楽しかったです。点数90/100→続編というか3部作全部書いて欲しいです、また1作目を鑑賞したくなりました。2024/12/13