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内容説明
男性中心社会だった朝鮮時代の女性は、自身の学問や、芸術の才能を表出することができなかった。このような社会背景の中で、師任堂は学問に親しみ、芸術的技能も研鑽した。だが、師任堂に対する認識の多くは「良妻賢母」「儒学者・栗谷李珥の母」止まりである。本書は師任堂の研究家が糸を手繰るように集めた様々な文献資料から「人間・師任堂」の真の姿を追った、申師任堂本の決定版。ドラマ「師任堂、色の日記」がもっと面白くなる歴史書!
目次
第1章 女性の住空間で誕生した君子―朝鮮時代との宿命的な出会い(男が「婿入り婚」する時代;婦女子から文字を奪う ほか)
第2章 師任堂の再評価―家父長的イデオロギーから見た師任堂の「不都合な」真実(妙なる文字に残る清らかな墨跡―徳を備えた画家;聖賢誕生も当然―栗谷の母 ほか)
第3章 真なる賢母の教育 師任堂の教育哲学(賢い母は犠牲にならない―模範となる生き方;嫁した身でありながら、実父を三年喪で弔った娘 ほか)
第4章 師任堂の芸術世界 時代の限界を克服した天才芸術家(芸術家 師任堂の高らかな姿;詩で父母に仕える―詩人、師任堂 ほか)
著者等紹介
劉禎恩[ユジョンウン]
江原大学校哲学科にて「師任堂の『草虫図』に見る芸術哲学研究」で修士号、「師任堂芸術哲学研究」で博士号取得。韓国の哲学と女性哲学、中でも朝鮮時代の女性の社会的地位の変化に関心を抱いている。16世紀から本格的に制度が固まり、次第に劣弱な存在となってしまった女性の人生について研究を続けており、特に女性の地位が変化する中にあって、輝きを放っていた代表的な女性、申師任堂の芸術的エネルギーと人生に焦点を当てている。現在、江原大学校、韓国放送通信大学校講師
青島昌子[アオシママサコ]
ライター、翻訳家。韓国・東国大学校国文科卒業
小幡倫裕[オバタミチヒロ]
近世日韓関係史研究家・翻訳家。平澤大学校(韓国)日本学科助教授を経て現職。近世日韓関係史・日韓比較文化論を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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