内容説明
ビッグスターたちが映画の黄金時代をヴィヴィッドに語る。石原裕次郎・三船敏郎・山本富士子・岸惠子・岡田茉莉子・若尾文子・三島由紀夫…“山本恭子”伝説のインタビュー復活。
目次
石原裕次郎―大人の本当のアクション映画をやりたいな、映画はやはり面白くなくちゃね
三船敏郎―映画に日本独特のものをもっと出して、映画祭で日本を認識させたい
月形龍之介―時代劇は誇張の美しさであり、誇張の面白さにある
加東大介―加東大介は現代劇が上手くできると、成瀬(巳喜男)先生が東宝に推薦してくれました
早川雪洲―ハリウッドでは金がどんどん入ってきて、パーティしかやることがなかった
山本富士子―スクリーンに映る俳優という、自分とは別のもう一つの自分を演じたい
岸恵子―つまらない外国映画に出るより、日本でいい映画に出たい
岡田茉莉子―自分の好きな企画を、好きな人たちと、好きなようにやりたい
淡島千景―小津先生の現場ではベテランが震えている、新人の私なんかどうしたらいいかわからないのよ
若尾文子―平凡な私はカメラワークからはみ出すくらいに、その時の気持ちに応じて動くほうが、迫力が出るんじゃないかな
水谷良重―新派の型といっても、私は古いものはやらせてもらえません。新作ものには手本がありませんから、自分なりにやらせてもらいます
三島由紀夫―映画芸術は芸術的動機でも心理的動機でもなく、時間の秩序をひっくり返すというのがとても新鮮で面白かった
市川崑―映画芸術はブルジョワでなければいけない。理想は自分でお金をにぎるということ