内容説明
日本映画躍進の「鍵」は海外市場にある。国内外の映画市場に精通した著者が放つ、日本映画が国際進出するための処方箋。
目次
第1章 ハリウッドはいかにして世界市場を制覇したのか
第2章 東欧諸国の民主化とハリウッドの侵略、そしてユーロからの反撃
第3章 激変するアジア市場とガラパゴス化する日本
第4章 日本映画が国際進出するための戦略
著者等紹介
掛尾良夫[カケオヨシオ]
1950年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。広告代理店を経て、78年にキネマ旬報社に入社。NHKサンダンス国際賞の立ち上げ、韓国の映画週刊誌「シネ21」との連携、「キネマ旬報」編集長などを歴任後、04年10月、キネマ旬報映画総合研究所所長に就任。10年4月、同エグゼクティブディレクターに就任。現在は、キネマ旬報DDにて映画館運営に参加する。WOWOWドキュメンタリー「映画人たちの8月15日」(11)の企画も手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
escher
0
「大手映画会社、またはテレビ局に入社する幸運に恵まれない限り、これから国内で映画の仕事をしながら生活していくのは困難」就職活動で大手に入れなかったら、潔く映画ファンでいた方がいい。「強力な劇場網を持つ東宝は、最もリスクの高い製作部門を別会社として切り離し、外部製作会社からの作品についても配給を受け入れる態勢をとった」現在の東宝の一人勝ちの源泉。製作部門を正社員で囲うことは、金銭的には勿論、何より『自社でつくった動員が見込めない映画でも、自分の劇場で上映しないといけないというリスク』を抱えることになる。2013/01/07