内容説明
日本による植民地時代の弾圧、朝鮮戦争と南北分断、軍事独裁政権による過酷な検閲と、常に国内外の脅威に翻弄されてきた韓国映画史。検閲の撤廃を勝ち取り、国をあげた人材育成の成功による、今日の韓国映画の隆盛の秘密が解き明かされる。また、100余年の韓国映画史は、ひとつの文化の歴史にとどまらず、日本、アジアと密接につながるスリリングな近代史でもある。
目次
01 活動写真の上映と韓国映画の登場―1897~1925
02 植民地時代、無声映画の全盛期―1926~1934
03 発声映画、そして軍国主義―1935~1945
04 植民地支配からの解放と朝鮮戦争―1945~1953
05 映画産業の中興期―1954~1962
06 韓国映画のルネッサンス、そしてジャンル映画―1963~1971
07 統制と不況の時代―1972~1979
08 新軍部の文化統治と新しい映画文化の出現―1980~1987
09 新しい韓国映画の動き―1988~1995
10 韓国映画の成長と展望―1996~現在
著者等紹介
キムミヒョン[キムミヒョン]
映画振興委員会研究委員
根本理恵[ネモトリエ]
大阪外国語大学大学院修士課程修了。放送大学客員准教授、東京大学非常勤講師、字幕翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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