内容説明
ハリウッド映画の歴史を彩ってきたコスチューム。華麗なコスチュームデザインの変遷を追いながら、伝説の女優たちと、その美しさを支えてきたコスチュームデザイナーとの交友を綴る。数々の名作の裏にあった、衣裳をめぐる逸話が満載。
目次
序 ハリウッドの夢を紡いできた映画の中のコスチューム
第1章 コスチュームデザインの始まり
第2章 コスチュームデザインの黄金時代・三〇年代
第3章 四〇年代の官能の女神たち
第4章 五〇年代のエレガンス
第5章 現代のコスチュームデザイナーたち
第6章 映画とファッション・デザイナー
著者等紹介
川本恵子[カワモトケイコ]
1951年生まれ。武蔵野美大中退。アパレルメーカーのデザイナーを務めた後、80年代からファッションライター、ファッション評論家として活躍。2008年6月17日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yoko Kakutani 角谷洋子/K
1
エイドリアンからボブ・マッキーまで、ハリウッドデザイナー史を振り返るのには格好の1冊。写真が多いのも参考になります。『プリティ・ウーマン』を鋭く批評したりする、川本恵子氏の感性も光り、読んでいて楽しい。2019/12/13
paxomnibus
1
映画を見るたびに衣裳に目がいく私。もっと詳しくなりたいと思って本書を読んだ。そもそも映画のコスチュームデザイナーという仕事はスタジオが出来たばかりのハリウッドでは他から衣裳を調達する術がなかったため、自前で揃えるしかなかったからだそうだ。白黒の時代はライティングとフィルムでの発色を熟知していなければ鑑賞に堪える衣裳にならなかったとか、トーキーになったらアクセサリーの音が邪魔になるので羽や毛皮が多用されたとか、目から鱗落ちばかり。93年の本なのでごく最近のデザイナーは出ていないが、それでも充分参考になった。2019/07/31
シロノワール・アカカエ
0
時代の求める女性像に合わせ変わっていく衣装の姿。売れっ子でも自殺・アル中になってしまう裏方残酷物語。2015/10/05
ありる
0
「映画」で魅せる衣装について学べる。時代ごとの映画スターの写真は見てて楽しいし、時代が要求する女性像(男性像もだが)の変化が簡略に紹介されている。デザイナーと女優の幸せな関係=輝かしい時代の後はだいたい皆酒かドラッグにおぼれてく。ま、世の常ですね。グレース・ケリー美人過ぎ!2009/10/15