内容説明
映画を作るとは、こういうことだ!これは、「八甲田山」「復活の日」「鉄道員」のキャメラマン、そして、「劔岳 点の記」の監督、木村大作が“ただ映画を作るためだけに”誰も歩まない道を切り拓き、駆け抜けて来た映画人生51年間の記録である。
目次
本書に登場する主な撮影用語
第1章 修業時代
第2章 木村大作、売り出す
第3章 大自然との格闘
第4章 高倉健、降旗康男とともに
第5章 東映京都時代
第6章 風にふかれて気のむくままに
第7章 「劔岳 点の記」
第8章 そして、これから
木村大作フィルモグラフィ
著者等紹介
木村大作[キムラダイサク]
1939年、東京都出身。1958年、東宝撮影部にキャメラ助手として映画界入り。1973年に「野獣狩り」で撮影監督デビュー。「八甲田山」「復活の日」「駅STATION」「居酒屋兆治」「夜叉」「火宅の人」「華の乱」「あ・うん」「誘拐」「鉄道員」「ホタル」「赤い月」など代表作多数。初めて監督を手掛けた「劔岳 点の記」が2009年に公開
金澤誠[カナザワマコト]
1961年、青森県出身。『月刊シナリオ』編集部、『ぴあ』編集部などを経てフリーの映画ライターに。映画人のインタビュー取材、現場取材をメインに『キネマ旬報』『ぴあ』などに執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
浅西マサ
1
今年一番面白かった一冊になるかも。以前から業界で名高い木村大作伝説がこの一冊につまっています。大物役者(ハリウッド俳優にも)の数々を恐怖させた恫喝力もさることながら、それもこれも「厳しさの中にしか美しさは出現しない」という信念と二度とおきない自然を映り込ませる情熱には(その為には生身の役者に犠牲を強いるが)観るだけの観客の私は無責任に面白い。とりわけ京都撮影所でワイドカメラはヴィスコンティのような本物の美術品を撮影する時は有効だが、ここの美術は壁がボール紙に見えると打破して望遠レンズで撮影した逸話に感服。2019/03/16
lagopus55
1
ラジオのインタビューで面白い人だなと思い、読み始めた本書。監督、会社側との丁々発止。本文中に「映画は全体の流れが勿論大事ですよ。でも過去の作品を見ても、覚えているのは全体の中の何シーンだけかだよ。あるシーンの強烈なイメージがあって、それが最後まで残っていたら、見た人間にとっては、それでいい映画になると思うんだ。」ってのがあって、うれしくなったと同時に「駅 Station」のいしだあゆみさんの健さんへの敬礼の場面を思い出してしまった。2009/08/27
むい歌
0
映画職人のその仕事への熱意と丁寧さに感嘆しました。
nzm
0
木村大作のインタビュー集。DVDのオーディオコメンタリーでも語ってますが、「復活の日」話は必読。「日本沈没」裏話も少々。2009/06/24
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