ドキュメント・森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」

森 達也/替山 茂樹【著】

キネマ旬報社（2009/04発売）

• サイズ A5判／ページ数 167,／高さ 21cm
• 商品コード 9784873763118
• NDC分類 699.64
• Cコード C0095

内容説明

日本を揺るがした「オウム真理教事件」に迫った衝撃のドキュメンタリー「Ａ」、「Ａ２」から８年、森達也がついに映像に復帰！２００６年テレビ東京系列で放送された森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」。それはテレビの常識を覆すとてつもない問題作だった。これを観て、これを読めばあなたのテレビの見方が変わる。

目次

第１章　番組「森達也の『ドキュメンタリーは嘘をつく』」制作が決定するまで（番組企画書（森達也）
番組企画書（替山茂樹（テレビ東京プロデューサー））　ほか）
第２章　制作日記（制作日記ｂｅｆｏｒｅ篇；トークセッション　森達也が語る森達也史（２）作品が依拠するべきは何か　ほか）
第３章　番組で放送されなかったインタビューからの抜粋（原一男「自分のドキュメンタリーを語るときに、真実、あるいは客観的にということばを使ったことはないような気がするね」；安岡卓治「これ、絶対シナリオライターは書けない。でも重い、そのことばの重さは、今でも思い返しますね」　ほか）
第４章　番組ができたあとに（制作日記ａｆｔｅｒ篇；番組でやり残したこと　ほか）
第５章　長めのあとがき（あとがきと番組に込めた…メッセージと未公開シーンについての余分な解説；あとがきにかえて　ほか）

著者等紹介

森達也［モリタツヤ］
映画監督／ドキュメンタリー作家。１９９８年オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画「Ａ」を公開、各国映画祭に出品し、海外でも高い評価を受ける。２００１年、続編「Ａ２」が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞

替山茂樹［カエヤマシゲキ］
１９５８年生まれ。１９８２年株式会社テレビ東京入社。プロデュース作品「ヒマラヤが燃えた夏」（テレビせとうち、１９９５年１１月７日放送）はギャラクシー賞選奨受賞。「森達也の『ドキュメンタリーは嘘をつく』」（２００６年３月２６日放送）は、日本民間放送連盟賞「放送と公共性」部門（受賞事績名メディアリテラシー）最秀賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[Punk!Punk!Punk!]

立て続けに著者の本を読んだが、物事を判断する時に視点を変えて見るという事は共感する。が、毎度となると単なるアマノジャクになってしまう。このDVDを観て、著者が常々云う カメラを通すことで主観が入る事は必然であり、更に撮し手、対象者も演者となり、見る側を意識することでバイアスが掛かり、真実性が失われるという事だが、そもそもドキュメントとはそれで良いのであって、それをどう捉えるかが面白味ではないのか？だったら街頭カメラの映像こそがドキュメンタリーなのか⁉

2013/06/18

[てつてつ]

しまった　先にDVD見るべきだった感が最後まである　ドキメントってなんだろう、TVニュースは同じ題材でも切り口によって真逆にもなることを実感しているので　･･他の森作品も読んでみよう！

2012/10/17

[Ri$KTAKER]

DVDは非常に興味深く、本文はDVDの解説としては意味があるが、これでメディアリテラシーが万全に身につくとは思わない。やはり、常に自分の頭で考えることだ。

2010/05/21