内容説明
昭和19年8月2日、テニアン島の日本軍は9日間の激戦ののち玉砕した。詳細が得られず、戦後も誤報、誤解されてきたテニアン戦の真実を、玉砕した戦友たちの名誉のために書き綴った血涙のドキュメント。第56警備隊(司令大家吾一大佐)小川隊として海岸砲台の任務につき、米戦艦コロラドと壮絶な撃ちあいをしたあと、奇跡的に生き残った中村春一上等兵曹が、生還した者の責務としてつづった遺稿である。
目次
序章 香取に乗組み、太平洋戦争に出撃
第1章 第五十六警備隊、テニアン島へ
第2章 死闘九日間、テニアン守備隊玉砕す
第3章 生き残って死線をさ迷う
エピローグ