内容説明
移民の国アメリカで、ブラック・ミュージックやらホワイト・ミュージック、アイリッシュやらジューイッシュ、さまざまに入り乱れて、混血大衆文化をどのように形成したか。…そんな視点で説き明かす、初めての米国音楽の本。ジャズやブルースからロックまで、全ジャンルのファン必読。ロックの成立に関して、従来の見方を一新する大胆な仮説も提起している。
目次
1 アメリカン・ミュージックへのアプローチ
2 アメリカ民俗音楽入門
3 ホワイトとブラックの弁証法
4 ブラック・ミュージックの風土
5 フォーク・ブームとは何だったのか
6 アメリカン・ポップの本質
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1959のコールマン
2
☆4.5。改めて読み返してみる。タイトルがちょっと誤解を生むかもしれない。アメリカン・ミュージック再発見ではなく、「アメリカン・(ルーツ)・ミュージック再発見」と言うべきだろう。米国音楽のその当時の最新状況は全く記述せず、ひたすらその根っこを再度検証してみようと試みた書物。また、書き下ろしは最初と最後の章だけで、あとは過去の文章の改訂版。なので、「大衆音楽の真実」レベルを期待すると肩すかしにあうだろう。とはいえ相変わらずのとうよう節が炸裂しているので思わず読んでしまう。2019/03/20
1959のコールマン
2
☆4.5。再読完了。やはり面白い。2019/03/06