出版社内容情報
「これからの正義」よりも「いまここの幸せ」を!
分かりやすい言葉で、人間にとって本当の幸せとは何かを哲学する対話篇。
【あとがきより抜粋】
本書は「人間にとって本当の幸せとは何か」ということを主軸にして、死とニヒリズム、愛とセックス、人間の残虐性の由来、資本主義と人類の未来、空性と悟りなど、多岐に渡る問題を扱っていますが、これらをバラバラに論じるのではなく、切り離すことのできないひと繋がりの議論として展開しました。より善く生きるために最も重要であると思われた問題群に真正面から取り組み、普遍性のある明確な答えを提示したつもりです。
内容説明
もし幸せのカタチが人それぞれ異なるなら、幸せについて一般論を語ることはできない。しかし、人それぞれ異なるのは「快楽」であって「幸せ」ではない。「快楽」は欲望の充足によって生じるが、それを「幸せ」と混同していると欲望を追いかけ回しているうちに人生の道に迷ってしまう。どうすればその迷い道を抜けられるのか?そもそも本当の「幸せ」とは何だろうか?本書はこうした難問に真正面から取り組み一つの答えを指し示す。
目次
迷子
青い鳥
自分探し
仮面の自己
同調圧力
普遍と個性化
快楽と幸福
禁欲と資本主義
経済成長と幸福度
見えざる手
欲望と消費社会
能力主義と競争圧力
自我の檻
輝きの喪失
死と虚無
覇権闘争
服従とマゾヒズム
支配とサディズム
開かれた愛
愛と承認
恋愛とフェティシズム
二つの詩
エクスタシーと光と闇
欲望の浄化
空性と弁証法
死と光
冥想
著者等紹介
中原邦彦[ナカハラクニヒコ]
1981年生まれ。『いまここの「幸せ」の話をしよう』が最初の著作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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