内容説明
300万都市横浜と、発展著しい神奈川県中央部を結ぶ相模鉄道。7000系アルミカーに代表される安全性・快適性・経済性を兼ね備えた合理的設計の車両群を、豊富な写真とデータで紹介。
目次
現在の車両(7000系グループの概説;新7000系;モハ7100形(7149~) ほか)
思い出車両(他社へ行った車両;過去の車両)
車両技術(車体;車内;運転台 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
5
2020年11月、新7000系(VVVF制御の7050系)が全廃になり、相模鉄道の営業用旅客車両から日立式電磁直通ブレーキ搭載の車両が鬼籍入りした。相模鉄道だけのオリジナル機器のシンボルの一つであるが、操作方法が相鉄では既に全廃済みのHSCとも、8000系9000系以降の電気指令式ブレーキとも操作方法が異なるので運転士は残り僅かとなった日立式の操作を覚えるのが難しくなってきただろうし、整備面でも部品確保や保守技術の伝授が難しくなったのだろうと思われる。相模鉄道の一つの時代が終わった。2021/02/17
えすてい
5
相模鉄道のブレーキといえば、日立式電磁直通ブレーキだった。しかし、5100系と2100系はHSCで、5100系には電気ブレーキも搭載してたことを知る。この時代の相模鉄道のエースは新7000系を含む7000系で、7000系は日立式電磁直通ブレーキ。同じ車体でブレーキが異なり、当然操作方法も異なる。HSCが少数派の相模鉄道では運転士はブレーキの違いに対応するのが大変だったのかもしれない。平成になると今度は電気指令式ブレーキの8000系と9000系が投入される。 2021/02/12
えすてい
5
カラーブックスは相模鉄道社員が執筆し、カラーブックス「神戸電鉄」ほどではないが、「相模鉄道社史」の雰囲気が醸し出されるのに対し、私鉄の車両の場合は、相模鉄道社員による執筆ではないので、同じ保育社の鉄道本であっても、全然テイストが異なる。どちらがいいかというとそういう問題ではないが、同時に両方読み比べるのがいい。強いていうと、カラーブックスは自動窓や日立式電磁直通ブレーキの記述がほとんどないが、私鉄の車両では自動窓のメカニズムや形式によって日立式電磁直通ブレーキかHSCかの違いが分かる。2021/02/19
えすてい
1
新7000系が最新の形式である時代の相模鉄道。新旧合わせて6000系が主力であり、特にアルミボディの6021号車が目立つのはその時代ならでは。3010系が6000系と同じ車体を持ちながらも吊り掛け駆動のままでVVVF・カルダン改造される前のこと。相模鉄道といえば直角カルダン・ディスクブレーキ・自動窓昇降機・日立式電磁直通ブレーキという特徴があるが、そういうメカニズム面ではあまり深く掘り下げられてないのが残念。5100系・2100系はHSCブレーキだが日立式電磁直通ブレーキ車とは併結できたのだろうか?2018/01/10