内容説明
首都圏西南部における大量輸送機関として、重要な役割を果たす小田急。ロマンスカーに代表される洗練された魅力あふれる車両群のすべてを展開。
目次
現在の車両(7000系;3100系;3000系 ほか)
思い出車両(モハ1形・モハニ101形・モハ131形・モハ51形;1200形・1300形・1400系;1500形・1550形・1600形 ほか)
車両アラカルト(試験車両;モックアップ;ブルーリボン賞とローレル賞 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
8
小田急は新宿から小田原まで一気に開業させた。あの不景気な時代に、よく一民間企業が80キロ超の路線を開業させたものだ。鶴松利光にそれほどの資金力があったのだろうか。この本ではその来歴は書かれていない。さて、中型通勤車は2400系を残すのみとなり、その2400系も8000系と私鉄の車両車両刊行前は未登場だった1000系に置き換えられて全廃になっていくが、2400系は譲渡も保存もなく全車解体。惜しいと言えば惜しいかな。先頭車と中間車で全長が異なるのが珍しい。初期高性能車の試行錯誤の時代。2021/04/22
えすてい
7
この時代の小田急は「車両作りが丁寧」だと思う。ロマンスカーを有するだけに、モックアップから台車まで各種試験を行い、ロマンスカーをいつも綺麗にしておき、新型ロマンスカーが登場すれば常にブルーリボン賞を樹上するのは当たり前。それが通勤車にも反映され、ブレーキ制御システムが複雑になったが千代田線乗り入れから急行までマルチで使える9000系や線内用の通勤車(高性能車自体も登場が早かった)も、小田急は「手を抜かない」車両作りに徹していたように見えてきた。それが変わってきたのは2代目3000系からだろうか?2021/04/27
えすてい
6
中型通勤車は2400形を残すのみとなった、1000形登場目前の小田急。小田急の制御装置は三菱製が多い。私鉄各社によって、三菱製と日立製に大別されるが(近鉄のように両社とも採用するところもある)、小田急は三菱派・西武や相鉄は日立派。通勤車がWNカルダンで、特急車ロマンスカーが中空軸平行カルダン(→7000形からTDカルダン)と分けられていたのは何故だろう?7000形がMBS-D採用のワンハンドルマスコンなのは狭い運転席だからというのを聞いたことがあるが。2020/02/01
えすてい
6
LSEが最大のフラッグシップの時代。通勤車も大型化統一に向かってる時期。LSEに憧れたことがない私にとっては、先頭制御車と中間電動車の全長が異なる初期の高性能通勤車の主力HE2400形が味があって面白いと感じたくらいだ。2018/10/05
えすてい
2
ロマンスカーは7000系、通勤車では8000系がニューフェイス。中型通勤車は全電動車の形式は全廃になり2400系の廃車が進行中で残された車両は多摩線ローカル運用が多い頃。2400系の廃車部品で4000系の高性能化改造が進行中。カラーブックスの初代小田急と二代目小田急をつなぐ時期の頃。運転台の写真や解説はカラーブックスの方がいい。生方良雄の手による解説ではないため、カラーブックスとは味が異なる。2019/01/18
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