目次
1 文化―文化の日、文化鍋、軽チャー…etc.でも、人類学者にとり、文化とはナニ?
2 自然―ケニア人は自然の風景を見るか?
3 性差―男らしさと女らしさについて
4 血縁―血は水よりも濃いか?
5 子供観―子供は大人になれるのか?
6 死―何故死が怖いのか?
7 けがれ―「きたなさ」の正体
8 暴力―エイリアンは暴力をふるえるか?
9 交換―「ただより高いものはない」わけは?
10 個人―独立自尊と孤立無援のあいだで
11 歴史―歴史は誰がつくるのか?
著者等紹介
浜本満[ハマモトミツル]
九州大学人間環境学研究院教授
浜本まり子[ハマモトマリコ]
元九州共立大学経済学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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saorino
3
なんで血のつながりが大事とされているの?子供と大人は何で区別されているの?なぜ人は「汚いもの」を「汚い」と思うの?日本はなんでこんなに個人主義になってきたの?など文化人類学にまつわる疑問に答えていく。 とんでもなく面白いですが、大学の教科書であり学術書なので、かなりヘビーです。日本生まれ日本育ちというのは他方から見れば、日本の価値観に雁字搦めにされているということなんだなぁ。そしてそれは、他文化という視点を取り入れない限り、気づけないこと。村田沙耶香的視点を手に入れるヒントになりそうな一冊でした。2025/07/08
dm
1
呼吸する空気と同じように慣れきった事項である、集団においての前提を明らかにするのが文化人類学である、ということ。 子供から大人への成長に対する考えや、血縁に対する考え方など、各文化で違った見方をしており、それらを解明していくことが、異文化を理解する上で重要であるということ。2022/04/05