内容説明
古より、夜空の星は、さまざまな挿話や物語を生み出す、人間の想像性および創造性の源であった。同時にそれは、その運行の記録から、その背景のなにものかを探り出そうとする人間の知的好奇心をくすぐる源でもあった。前者から世界中のあらゆるところで優れた文学や芸術が生まれ、後者からは天文学という学問が生まれることとなった。本書は、後者のような、現象の背後に潜む統制原理がいったい何であるのかを探るという問題解決に向けた、収束的な思考の過程について扱ったものである。
目次
第1部 思考のモデル(思考の情報処理的モデル;仮説‐情報理論;思考のモード)
第2部 情報探索活動に関する諸実験(実験の概要;成人の情報探索活動;幼児の情報探索活動;移行期の子どもの情報探索活動;思考モードの発達)
第3部 科学的思考の発達(実証的とは;科学的知の構造;統計的思考と日常的思考;思考の発達と教育)
著者等紹介
田中俊也[タナカトシヤ]
関西大学文学部教授。博士(心理学)。1976年関西大学文学部卒業。1981年名古屋大学大学院博士課程後期課程単位等取得満期退学。1983年名古屋市立保育短期大学(現名古屋市立大学人文社会学部)助手。1989年関西大学文学部専任講師。1990年関西大学文学部助教授。1997年関西大学文学部教授。1997年‐1998年カーネギーメロン大学客員研究員。専攻は心理学、認知心理学、教育心理学、発達心理学
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