内容説明
長崎市の再開発事業、市区整備事業が進むと唐館のあとも変貌してしまうであろう。ここで著者らは、民間の手で集められる唐館図をあつめて比較研究し、唐館に関する一応の研究もしたいと考え、一九九三~九六年度の東西学術研究所歴史研究班の中に、「長崎唐人屋敷の復元的研究班」を作った。当初は二〇〇一年度に資料篇を、二〇〇二年度に論文篇を分割して出す計画であったが、諸般の事情により変更しここに一冊にして出版するものである。
目次
資料(崎港来舶図・石崎融思筆;長崎港之図・伝円山応挙筆;長崎港図・筆者不詳;崎陽稲荷獄眺望之図・田口蘆谷画 ほか)
論文(長崎唐館の建設と江戸時代の日中関係;唐人屋敷逍遙―唐館図の変遷と展開;唐人屋敷―町の構成;唐館の内と外―「唐人番日記」について)
著者等紹介
大庭脩[オオバオサム]
文学博士。1927年京都市に生まれる。龍谷大学大学院・聖心女子大学助教授・関西大学教授を経て、皇学館大学学長・大阪府立近つ飛鳥博物館館長・関西大学名誉教授。2002年11月27日逝去
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