内容説明
本書のユニークさは、環太平洋地域、とりわけ南太平洋諸島を中心とする英語、英文学に視点が置かれたことにある。具体的に言えばサモア・トンガ・フィジー・ニュージーランドなどの地域における英語、英文学のありようを通じて異文化受容の形態に迫り、さらには白人とマオリ人の作家ならびに彼らの作品を比較しながら、風土の特異性や変容の次第までも浮彫りにされている。
目次
第1章 南太平洋の英語文学概説
第2章 南太平洋の小説家アルバート・ウェント
第3章 南太平洋の諷刺作家エペリ・ハウオファ
第4章 南太平洋の劇作家ヴィルソーニ・ヘレニコ
第5章 ニュージーランド文学の特異性