内容説明
本書の構成は、フッサールやハイデガーの現象学をテーマとした第一篇と、道元の禅思想や親鸞の絶対他力の思想を中心とした宗教哲学的思索を展開した第二篇とからなっている。
目次
第1篇 覆蔵性の現象学へ―時間論的考察(世界の現出と「生ける現在」―フッサールの時間論を手懸りに;おのずからなる覚証―時間と自覚;同一性と差異、或いは「時」―道元の思想への途上で;ハイデガーに於ける「時」と「性起」の問題;有の既在的自同性について―ハイデガーに於ける思索の由来)
第2篇 修と証のあいだ―宗教哲学への試み(道元の疑団をめぐって;道元の修証観;道元の仏性観とその哲学的意味;道元禅の特質;道元の禅思想―西田哲学の「逆対応」の論理を手懸りとして ほか)
著者等紹介
井上克人[イノウエカツヒト]
1977(昭和52)年関西大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程修了。関西大学文学部教授。文学博士。関西大学東西学術研究所研究員
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- 和書
- 文化愛媛 〈No.84〉