感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まめお~
3
上巻に続いて読了。七ヶ浜〜山元まで。各地名の謂れや歴史を記すとともに、その土地の人々に聞いた震災時の様子や復旧の実際が綴られている。過去の津波に由来する地名が結構ある。巻末には津波被災地に多い地名の一覧。地名は知っている、たしかに。著者は「自然を、地名を侮っていなかったか」と自らに問うていた。そうして生まれたこの本、地味だけど大切な記録と思った。2015/04/25
菊田和弘
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その土地に固有の歴史があったことを知りました。どれだけ理解していたか、大津波は問うたのかもしれません。2014/05/25
天茶
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★★★★☆2025/01/22
呑司 ゛クリケット“苅岡
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図書館で震災コーナーがあり11年経た時に読んだ本。地名の話は広島の水害が蛇落地悪谷と言う所であり関心を持った。広島は18年の話だが、この著作は12年に出版されていた。土地は長い時間を掛けて干拓されたり、山を切り崩したりして人間が住むのに都合良く変えられているが、その下には、何万年、何億年の歴史が積み上げられていることを忘れかけている。人間は驕ることなく、謙虚に自然と向き合うことが必要だと再確認した。2022/03/12