内容説明
昭和20年、その日の未明、街は炎に包まれた!!B29が123機、犠牲者は千数百人。「戦時」の大きなうねりに巻き込まれていった時代。市民の暮らし、社会、空襲の証言を記録する。
目次
昭和十六年十二月(1941年)
開戦前
昭和十七年(1942年)
昭和十八年(1943年)
昭和十九年(1944年)
昭和二十年(1945年)
写真で見る戦時下の仙台
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Oh!やまびこ
7
読了記録。後世に伝えたい一冊。
イコ
3
「仙台よい町森の町 七月十日は灰の町」という文言のビラを米軍機にばらまかれて、予告通りに燃やされてしまった仙台の戦争中の話。参考文献が多く証言も多数収録されていて読み応えあった。深く知りたいと思うところがあってネットで調べようとしたが検索できず、参考文献を調べた方が良さそうだ。全く知らなかったのはB29が蔵王に墜落した事件、何年も後々の話らしいが慰霊碑もあるらしく、戦争した相手を悼む心を持つのは素晴らしいことだ。2019/09/16
さんつきくん
3
戦争の記録を集めたモノは数あれど、宮城県内の被害状況や当時の様子をまとめたものはこの本くらいではないか。題名の「七月十日は灰の街」とは米軍が投下した予告のビラ「仙台良い街 森の街 七月十日は灰の街」から引用したもの。2012/10/18
さんつきくん
1
追い込まれれば、追い込まれるほど、状況は厳しくなり、無謀なことをした第二次世界大戦の旧日本軍。当時の記録から著者が調べあげ、戦時中の宮城県内の様子を記す。しわ寄せは国民へ。銃後や隣組の話し。宮城に集団疎開を余儀なくされた東京の小学生達の思いもまた切ない。当時の宮城県民の銃後など興味深く読みました。7月10日の仙台空襲における市民の証言や2013/03/23