内容説明
昭和歌舞伎の集大成期昭和58年~63年に演劇評論家・小説家戸板康二の描く役者への愛情あふれる歌舞伎エッセイ集。
目次
歌舞伎座百年の役者たち
脇役の名舞台
名優のごちそう
女形余情
女形異彩
共演奇縁
みごとな幕切れ
思い出折々
私的な戸板康二氏の往時
著者等紹介
戸板康二[トイタヤスジ]
大正4年12月14日東京生れ。慶應義塾大学文学部卒業後、「日本演劇」編集長を経て、昭和25年フリーの劇評家となる。同24年「丸本歌舞伎」他で第1回戸川秋骨賞、同28年「今日の歌舞伎」で芸術選奨文部大臣賞、同35年「團十郎切腹事件」で第42回直木賞受賞、同51年菊池寛賞、同52年芸術院賞、平成3年日本芸術院会員。劇評、小説、劇作、エッセイ、俳句など多岐にわたる執筆活動で著書は170冊余。平成5年1月23日歿。正五位勲三等瑞宝章追贈(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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石橋
1
戸板康二が亡くなってから編集された一冊。いつでも戸板作品のカバーデザインにはうっとりさせられる。奥様の後書がまたステキ。戸板康二の人柄が偲ばれる。あれ、このカバーはご夫婦なのかな?内容はもちろん文句なし。名優がちょい役にでるいわゆる「ごちそう」の段が最高。2010/06/21
みつひめ
0
戸板先生の17回忌を記念して編まれた1冊。表題の一連のエッセイはまさに「名優のごちそう」。他にも大幹部から脇役の人々まで、実際に舞台を見た事はない人々の名舞台、魅力が、活字を通して伝わってくる。2009/12/13