内容説明
政治の季節を詩はどう駆けたか。―その軌跡を究明。
目次
秋山清(自分のための詩;詩集『白い花』の詩的抵抗)
遠地輝武(変貌したものはなにか;政治詩人の結末)
壺井繁治 その詩と政治
岡本潤 変わらなかった詩人
倉橋顕吉 おくれてきたプロレタリア詩人
押切順三 全詩集に見る政治詩の構造
伊藤和 逆流する詩人
えのきたかし 執念のリアリズム
中野重治 最初の詩と最後の詩
浜川弥 喪失のリアリズム
松永浩介 大工と革命の間
上村実 文明と速力への抵抗
福永剛 抑圧された人々への共感
清水清 リアリズムの追求
労働と怒りの詩―1920年代の反逆の詩人たち
『次元』―ある文学集団の壊滅
『詩原』―太平洋戦争前夜の詩的共同戦線