内容説明
SNSの普及や相互依存性の高いデータの増加に伴い、従来型のリレーショナルデータモデルの処理効率の問題を解決するために登場し、近年使われるようになったのが、「グラフデータモデル」です。本書ではこのグラフデータモデルと、このモデルを使ったグラフデータベースについて、グラフデータベースの代表的な存在であるNeo4jを使って解説。Neo4jの中心的な開発者たちによる執筆のため信頼性が高く、また、実例も随所に織り込まれ実用性も高いものとなっています。内部アーキテクチャについてもていねいに書かれており、なぜリレーショナルデータモデルよりもグラフデータモデルの方がグラフ処理に適しているのかを理解できるでしょう。本書は、グラフデータモデルとグラフデータベースの特徴と使い方をまとめた優れた入門書です。
目次
1章 はじめに
2章 つながりのあるデータを格納するための選択肢
3章 グラフでのデータモデリング
4章 グラフデータベースアプリケーションの構築
5章 実世界のグラフ
6章 グラフデータベースの内部
7章 グラフ理論を使った予測分析
付録
著者等紹介
ロビンソン,イアン[ロビンソン,イアン] [Robinson,Ian]
Neo4jの次世代バージョンの研究開発に従事。以前はNeo Technology社のカスタマーサクセス部のディレクターとして、顧客とともにグラフデータベースソリューションの設計開発を担当していた
ウェーバー,ジム[ウェーバー,ジム] [Webber,Jim]
Neo Technology社のチーフサイエンティストで、新しいグラフデータベースの研究と、オープンソースウェアの開発を行っている。その前は分散システム構築用のWebといった大規模グラフに取り組んでいた。開発コミュニティでも活発に活動しており、定期的に世界各地で講演活動を行っている
エイフレム,エミール[エイフレム,エミール] [Eifrem,Emil]
2000年にムンバイに行く飛行機の中でプロパティグラフモデルのアイデアを思いつく。Neo TechnologyのCEOとして、またNeo4Jプロジェクトの共同設立者として、社会人としての人生をグラフデータベースの構築と普及にささげている。持続可能なオープンソース活動にするため、個人のための無償利用と、信頼性の高い商用利用との間のバランスを取るようNeo社の指揮を執る
佐藤直生[サトウナオキ]
日本オラクル株式会社における、Java EEアプリケーションサーバやミドルウェアのテクノロジーエバンジェリストとしての経験を経て、現在は、Microsoft Corporationで、パブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」のテクノロジスト/エバンジェリストとして活動
木下哲也[キノシタテツヤ]
1967年、川崎市生まれ。早稲田大学理工学部卒業。1991年、松下電器産業株式会社に入社。全文検索技術とその技術を利用したWebアプリケーション、VoIPによるネットワークシステムなどの研究開発に従事。2000年に退社し、現在は主にIT関連の技術書の翻訳、監訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。