内容説明
教如は秀吉から門主退隠を命ぜられる。それは教如の「大坂籠城」「信長大敵」から「門主妻女」まで十一の罪によるものだった。しかし教如は「妻女」の咎に激しく抵抗する。「かの乱世で賊将郎党がご成敗されても、ことさら奥がお咎めされたことはありませぬ」「世の女には公家の女、下賎の女もいる。娘も後家もおろう、好きにすればよい」秀吉がにやりと好色の風を見せる。「しかし、わしの世で門主でいたいのなら、決して手を出してはならぬ女がいるのだ」。
著者等紹介
佐々木博[ササキヒロシ]
1950年8月福井県生まれ。真宗大谷派寺院門徒総代。公務員定年退職後寺役員となる。総代となり浄土真宗の東西分派、大谷派開祖の事跡に関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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