内容説明
女性初の治安維持法適用で獄につながれた女性―しかもその時、14歳の娘も一緒だったのだ。やがて彼女はゾルゲ事件の渦中にも飛び込んでいく。大正・昭和の激動の時代を生きた数奇な女性、浮かび上がる現代への示唆。
目次
第1章 煩悶の中で
第2章 闘いの中で
第3章 治安維持法
第4章 暗い時代を生きる人びと
第5章 ゾルゲ事件
第6章 そして、その後
著者等紹介
堀和恵[ホリカズエ]
大阪市に生まれる。中学校に勤め、社会科を教える。その後、近現代史を中心に執筆活動にはいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かもめ通信
12
書評サイト本が好き!を通じての頂き物。これまで読んできた九津見関連本の中で,断トツの読みやすさ。ずっと気がかりだったことが知れて良かった。2021/02/12
門哉 彗遙
0
女性初の治安維持法による逮捕で、14歳の娘も一緒に検挙された。大逆事件→朴烈事件→大杉事件→3.15事件 その中での久津見さんの逮捕。母娘共々拷問を受けたりしている。もうこの頃になると「拷問」って当たり前になってるみたい。ま、日本の外では中国人や朝鮮人をなんの呵責もなしに殺しまくってた時代やからね。しかしそんな時代に社会主義の是非は別として、社会主義の実現を信じて凛として戦った人たちが存在したってことが素晴らしい。今の日本だって、共謀罪があるわけだから、いつそんな時代に戻ってもおかしくはない。香港頑張れ!2021/06/27